大型台風がやってきても、命を守る備えや台風予防は大丈夫でしょうか?

日頃から屋根の点検を怠りますと、台風で屋根が飛んでしまう被害が起こります。

では、台風で屋根が飛ぶ原因は何か気になりませんか?

また、窓ガラスの対策をしないと、風で屋根が飛ぶこともあるそうです。

台風シーズンになる前に、どの部分を点検すれば屋根が飛ぶ原因かを対策できます。

今回、台風で屋根が飛ばされやすい「3つの原因」や、対策を考えてみます。

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台風における屋根の対策と点検

台風で屋根が飛ぶ原因や点検の方法

大型の台風が近づいてきますと、特に築年数の古い家は台風で屋根が飛ばされないかと気になります。

屋根の状態ははしごを使って自分で確認するよりも、知り合いの業者や修理専門店に任せた方が安心です。

その際には、台風シーズンに多い「点検商法」「悪質商法」に気を付けて、詐欺被害に遭わないようにしましょう。

くれぐれも業者選びには気を付けてください。

 

詐欺の種類や被害に遭わないための注意点や騙されない方法とは

 

屋根の点検の仕方ですが、ご自宅が遠くや高台から見える場合には、カメラのズーム機能を使って屋根の状態を確認できます。

屋根に「腐食(ふしょく)」・「破損」・「剥がれ(はがれ)」などの気になるところが無いか点検します。

スレート(コロニアル)屋根の場合には、最も高い位置にある「棟板金(むねばんきん)」が浮いていないかの確認も重要です。

 

また、屋根材が反っていないか、瓦屋根(かわらやね)の場合は「瓦のズレ」「割れ」がないかも確認して、見つかったら早めの補修を検討しましょう。

 

台風で屋根が飛ばされやすい「3つの原因」と対策

台風で屋根が飛ばされたり、壊れたり、雨漏りをすると大変です。

そんな被害に合わないためにも屋根の点検は新築でも安心しないで「5年に1回」をめどに実施することをお勧めします。

台風がやって来ると分かってからでは遅いので、早めの点検が台風で屋根が飛ばされる前の予防対策になります。

では、台風で飛ばされやすい屋根の状態にはどのようなものがあるのか原因を調べて見ました。

 

今回は、台風で飛ばされやすい屋根の状態についてご紹介します。

新築でも5年が過ぎて屋根の点検をしたことがないご家庭は、台風が来る前に信頼できる業者に点検を依頼しましょう。

信頼のおける業者は、屋根の状態を写真を撮りながら補強すべき場所などを教えてくれますので、屋根の状態を把握できます。

台風被害に遭いやすい状態と、補強すべき場所があるのでしたらそれらを理解した上で対策を行っていくことが重要です。

 

棟板金が浮いている

大型の台風で被害に遭いやすいのが、「棟板金(むねばんきん)」が浮いている状態の屋根だといいます。

台風の大きさにもよりますが、一番多いのが、屋根に付いている「棟板金」が飛ばされるケースです。

 

棟板金とは、スレート(コロニアル)屋根や金属屋根の棟にかぶさっている板金のことです。

 

スレートとは、粘板岩を薄い板状に加工した建築用の材料で、屋根材や外壁用に使用されていて、粘板岩を素材としたものは「天然スレート」と呼ばれます。

 

青黒色で独特な模様をなしているのが特徴で、自然の風合いを生かした高級感のある建築材料ですが、価格が高いのがデメリットです。

棟板金は釘で固定されていますが、この釘は年数が経過すると熱膨張によって自然と抜けてきてしまいます。

この釘を打ち込まないでそのままにしておくと、棟板金が浮いてきてしまい台風で簡単に飛ばされてしまいます。

実際に台風が発生した際に、強風にあおられた地域で最も多い被害が「棟板金の飛散」といいます。

 

棟板金が浮いている状態のまま放っておくと、台風が来た時に強風で飛ばされてしまいます。

最近の台風の被害が多い理由としては、スレート(コロニアル)屋根の住宅が増えていることや、棟板金が浮いている状態の放置です。

 

屋根の瓦(かわら)と瓦の間に隙間がある

瓦と瓦が綺麗に並んでいなくて空いている状態の屋根は、そこに台風の強風が入り込むので飛ばされやすくなります。

特に点検する場所では、和瓦や洋瓦の家では「瓦が割れているものがないか?」「瓦がずれていないか?」などが、屋根が飛ばされないための予防法です。

これらの事柄がないか、台風が来る前に事前に点検してもらって確認をしておきましょう。

大屋根の瓦屋根をつなぎ合わせて、棟瓦を抑えているいる「漆喰(しっくい)」の劣化や、崩れが台風で屋根が飛ぶ原因の一つになります。

 

また、瓦のズレがある場合には、修繕しておかないと風が吹き込み、台風で飛んでしまう恐れがあります。

何かのはずみで瓦が割れてしまったまま放置しておくと、割れた部分の隙間から風が入り込んで、被害を拡大させる恐れがあります。

 

屋根材が反っている

屋根材がなぜか反ってしまっている状態も強風を受けやすい原因です。

屋根の反りは、屋根材の撥水性が低下して、雨水などを給水して、表面から乾くことが原因で起きます。

特に、スレート(コロニアル)屋根の場合ですと、反る前に塗装などを行う対策が必要になります。

屋根材が反ってしまうと、台風で暴風が吹き込みやすくなるので、屋根が飛ばされるリスクが高くなります。

 

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台風で屋根の点検と対策の注意点

台風で屋根の点検で注意すること

台風が来る直前に屋根の点検や補修をするのはとても危険です。

過去には、風が強い時に屋根に上がって瓦を修理していたことによる死亡事故も起きています。

大型台風が近づいてくると、各放送局の予報で風速が伝えられますが、その情報から被害をイメージして、身の安全を優先した行動をとることが大切です。
 

これは、気象庁による解説ですが、風速15~20メートル未満の強い風においては、人は風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出るそうです。

 

ちなみに、風速15~20メートル未満の強い風の勢いとは、おおよそ時速70㎞、一般道を走行する自動車より早い速度になります。

この状態の風速下では、建物は屋根材が剥がれたり、屋根が飛ぶ場合もあるそうです。

 

なお、台風による風速は地形や周りの建物などにも影響され、近くの観測所の情報と異なる場合もあります。

 

また、風速が同じであっても、建物の年数や状態、風の吹き方によって屋根や建物の被害がことなる場合もありますから点検が要ります。

台風が来たら、目の前で吹いている風の勢いから身の危険を察知して、最悪の事態だけは避けましょう。

 

屋根を点検する時に、ついでにテレビアンテナや、エアコンの室外機がしっかりと固定されているか、不安定でないか確認しておくと安心です。

 

台風予防で窓ガラスの対策も重要

台風で屋根が飛ぶのを防止するには、窓ガラスの対策も重要

大型台風が迫っているときは、窓ガラスが割れないように保護しましょう。

台風で屋根が飛ぶ原因としては、窓ガラスが割れてしまい、強い風が室内に入り込み、屋根を吹き飛ばしてしまいます。

ガラスの破損や飛散を防ぐためには、台風が近づく前に窓ガラスの予防対策が必要です。

一般的に防止する方法として知られているのは、段ボールや養生テープで補強する方法です。

こちらは業者にお願いしなくても、材料を用意すれば自分でもできる台風予防の対策になります。

 

台風予防で窓ガラスを台風の被害から守るための5つのポイント!

台風予防で窓ガラスを台風の被害から守るための5つのポイント!

 

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台風で屋根が被害を受けた時の火災保険

台風で屋根の修理をしたときの保険の適応

私は台風ではなく、大雪の被害で棟屋根のズレが生じて波を打っていたのを保険で直しました。

修理内容は、「上屋根の頂点部補強」で、上屋根頂点部下地の漆喰(しっくい)補強、連結線取り換え締め直しでした。

さらに、雪の落下で瓦や雨樋、ボイラーなどが破損しましたが、「火災保険」で保険代理店が手続きしてくれて無事修理ができました。

ボイラーは長い年月使用していましたが、雪の落下による破損と判断してくれて、新品と交換してくれました。

火災保険でも自動車保険でも、いざと言う時にいかに素早く対応してくれるかが良い保険会社です。

 

私はちなみに「三井住友海上火災保険株式会社」に、個人代理店からの契約で加入しています。

今までに2回ですが、大雪被害として、代理店の紹介の工事業者で丁寧に修理してもらい、いざと言う時にはとても頼りがいのある保険代理店です。

 

経験上ですが、自分の知り合いの業者よりも保険代理店と提携している修理業者の方が仕事が丁寧で、修理代金も早く支払われます。

このように、損害保険会社からお支払いされる保険金を利用して屋根の修理を行う人が年々増えているそうです。

 

一度、ご自分の火災保険の内容を確認してみて台風、大雪、地震などの「自然災害に対応している火災保険」か調べて見る必要があります。

住宅購入時に加入する「火災保険」が契約期間内であれば、保険をつかって無料で屋根の修理ができる可能性があります。

 

火災保険というと「火」のイメージで、「火事」のときしか使えない気がしますね。

実は、保険内容を見ればわかりますが、実は多くの火災保険では「風」による風災被害「大雪」雪害対策補償もセットになっていることも多くあります。

 

何か事故や被害があった場合には、損害保険会社への保険申請はとても簡単で、電話一つであとは書類作成などもすべて火災保険代理店がしてくれます。

保険請求には、「保険請求書」「事故状況説明書」など要りますが、「保険請求書」は保険代理店、「事故状況説明書」は工事業者がしてくれました。

これらの審査が通れば、即刻、修理見積代金が指定口座(保険代の引き落とし口座)に振り込みされて、安心して破損した場所の修理ができます。

業者の修理箇所を確認して、事故状況説明書の内容の通りに直っていれば、修理業者にお支払いします。

余談ですが、火災保険をかけているおかげで、大雪のたびに被害を受けた場所が新しくなり、とても有難く思います。

 


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